経済・政治・国際

2011年8月 7日 (日)

第2回勉強会 著作権について

ブレスト(著作権の必要性と将来)その1

だいぶ間があいてしまったが、今回は著作権を取りあげてみる。著作権を教えていて思うことは芸術文化におけるクリエーター志望のサラリーマンや学生は著作権にもっと興味を持ってほしいということである。模倣は創造(独創)の母という言葉があるように、人間の創作活動はお互いの模倣によって創られてきたといって良い。しかし、社会は人間の創作活動(知的活動)の成果に一定の期間、模倣ができないように独占権を与えている。模倣は創造の母ならば自由に模倣させたほうが文化はもっと進歩するという気がしないではないが、自分の創ったものが他人に真似されて、他人がクリエーターとして高い評価や収入を社会から得たとしたら気分は害され、怒るのが人間だろう。そう考えていくと人間の知的創造に対する権利である知的財産権が私達の社会に大きな影響を与えることがわかり、興味がわいてくるはずだ。

知的財産権の中でも著作権は芸術分野(文学・映画・音楽・美術)の作品に与えられるものでその保護の仕方が他の知的財産権とは異なる。クリエーターが創作した段階で独占権が与えられて、そのクリエーターの死後、原則50年まで続く。他の知的財産権は出願・登録などの手続きが要に対して著作権は不要(無方式主義)である。

「真似はだめだ」という著作権の中心概念はよく考えてみると非常に難しい概念で、それは私達のコミュニケーション手段である言語表現にまで及ぶわけで、頭の中で自分の創造した文章や表現と自分自身が思い込んでいて、実はかなり昔に読んだり、教えてもらったりしたものの真似であるということはありそうな気がする(善意無過失の模倣)。

 人が創造し表現することの背景につきまとう「ある種あいまいさ」といっていいだろうか、割り切れないものがそこには存在する。

著作権の目的は創造者の権利を保護することと文化の発展に寄与することを謳って、特許法は技術思想の保護、意匠法はデザインの保護を謳い、産業の発達と文化の発展に寄与することになっている。大枠では同じ目的を持っているにもかかわらず、制度が異なっている(無方式主義)。単純に解決できる問題では無いとしてもこれは他の知的財産権の制度同様、無方式主義ではなく、権利を持っている側がきちんと登録する方式が筋ではないだろうか?

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2012年8月26日 (日)

第3回勉強会 法人化のメリット 医療法人の場合

1_7 個人で運営している事業を法人化した場合の実務上のメリットについてよく問合せがある。個人商店(個人)と企業(法人)を思い浮かべてなんとなくイメ-ジはできるがよくわからないといった内容である。今回は法人化のメリット・デメリットについて個人開業医と医療法人との比較で説明してみる。(医療法人を例にしたのはイメ-ジしやすいと考えたからある。)

もともと個人開業医は地域密着しており一般的に患者からの社会的信用は高い。

しかし、病院の大規模化、設備の充実など資金が必要になった場合、お金を貸す銀行など金融機関側の信用は個人開業医と医療法人とでは医療法人の信用が高い。(一般論)

以下医療法人のメリットをまとめると


①対外的信用が高いということがメリットの第一である。

医療設備の充実等の際に必要な借入など金融機関の信用があるので資金集めがしやすい。また、個人では認められていない分院開設も可能である。

②節税効果があるのがメリットの第二である。

税務上の効果として個人開業医の場合は所得税、法人の場合は法人税の適用になり、法人税のほうが安くなる。

③意識改革ができるのがメリットの第三である。

個人事業だと個人のお金と事業のお金の区別がなかなかつかないが、法人化することによって経営者という意識がでてくる。

④相続対策が簡易になるのがメリットの第四である。

個人経営の病院だと、相続が発生すると診療所を廃止しなければなりません。法人であれば理事長を変えるだけで済み、生前の理事長は親族へ出資持分を贈与する相続対策が可能になる。

メリットは大きくわけて以上4点である。

デメリットは

①行政(都道府県知事)の指導・監督が強化される事


②個人経営の場合は交際費はすべて経費として認められてきたが法人になると制限が設けられる事等

まとめ

勉強会参加者(他士業含む)から

我国は高齢化が急速に進んでいる。資金調達がスム-ズにいき、病院経営にメリハリがつき、施設等を充実させる医療法人の設立は医療利用者、医師、運営者、地域行政の立場からみても大いに検討すべき方法ではないかという意見が大半だった。

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2015年1月31日 (土)

「クラウドファンディング」にチャレンジ

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ブログ氷河期という言葉があるようだが、私のブログも氷河期状態が続いたことをお詫びしたい。その間、実務に追われていたのも事実であるが、怠慢という言葉がぴったり当てはまるだろう。さて、氷河期時代の実務のエピソードは多々あるが、今回は自分が実際試してみたクラウドファンディングについて記述してみたい。

以前より私はユニークなアイデアや技術やビジネスモデルがあるのだが、それが、話だけで終わってしまうのは残念であると考えていた。

昨年、私はある会合に出席していて「クラウドファンディング」という聞きなれない言葉を耳にし、「何だろう」と思ってその場で質問したところ「あなたのアイデアやビジネスモデルに賛同した人からお金を集めアイデアやビジネスモデルを具現化する方法です」と明確な解答があった。興味を持った私はクラウドファンディングを運営するいくつかの会社に連絡をし会って話を聞くことになった。

「アイデアやビジネスモデル(事業計画)のプレゼン資料を提出していただき、期限と集める金額(予算)を決めてネット上(運営会社)に公開します。期限内に賛同者(お金を払う人)が集まり予算をオーバーすればプロジェクト成立、集まらなければプロジェクト不成立(ALL OR NOTHING)で、成立の場合、賛同者にはお礼の手紙(メール)や品物を郵送しますので、あらかじめ品物を決めておきます。期限は1ヶ月から3ヵ月が良いでしょう」とわかりやすい説明である。(運営会社は3種類(投資型、購入型、寄付型)あるクラウドファンディングのうち購入型を実施。)

私はロボット産業界への取材する企画書をすぐ提案し、期限60日でチャレンジすることになった。結果は不成立だったが、プロジェクト開始前に運営会社との協議を密にし、自分のビジネスネットワークに十分根回し(開始前)すればプロジェクト成立可能との確信を持った。

ネットにより起業の方法やアイデア製品開発の具現化(とりわけ技術開発)の方法が大きく変わりつつある。クラウドファンディングは予兆である。クラウドファンディングについて今後も注視していきたい。

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2019年12月31日 (火)

2019年を振り返って (トップランナー方式)

 


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久々のブログ更新(投稿)である。しかも年末である。今年、私の場合は建設業、法人設立、道路許可、古物等、結構仕事に追われていたのが現状である。仕事の段取りを考えさせられた1年だったといえよう。打合せはクライアントとの事務所又は喫茶店等が多くなるので外出が多い。建設業の決算変更届や許可申請、更新、法人設立、役員変更・・・経験済みのものは段取りよくできるが、道路許可等新規案件は行政とのやりとりがどうしても多くなり、時間が取られてしまう。道路の場所によって国、県、区、警察との調整があり、すこぶる大変。それと工事施工者と工事日程の調整も気を使った。行政との密なやりとりが最重要といえる。

ここまで記述していて行政手続きのトップランナー方式について思いついた。

例えば卑近な一例として東京都と神奈川県の建設業の決算変更届けを比較すると神奈川県は許可申請書の副本と前年度の決算変更届けの副本さらに提出する決算変更届の副本に法人印(コピ-だめ)の押印が必要になっている。東京都は必要がない。

決められた通り実施するのが行政であり、管轄する行政の地域性もあるかもしれない。というよりも定められた通りの事を変える事については抵抗があるのはあたりまえで難しいといっていいだろう。しかし、それではあまりにも進歩がない。ここは一番、効率のよい行政手続きに合わせるというトップランナー方式を実施すれば行政も市民もさらにWin‐Winの関係になるのではないだろうか。そしてこの行政手続きのトップランナー方式の担い手(提案者)は当然ながら行政書士である。

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2022年4月 3日 (日)

情報過多の時代に

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半年1回のブログの更新が遅れ遅れて3年に1回になってしまっている。

その間、建設業許可申請、医療法人定款変更認可申請、相続(遺産分割協議書)、法人設立、NPO法人設立、宅建業免許申請、産業廃棄物収集運搬(許可&更新)、等・・・・・・・

国、東京都、神奈川県をメインに活動しているが、活動の基本はネットワークの構築と信用とフィールドワーク(現地・実地調査)に落ち着く。フットワークが良いかと問われると私はけっして良い方ではない。仕事柄、1次情報と向き合わなければならないので動き出さざるを得なくなり、動き出すと、ここがこうなって、ああなって、この情報はこちらから取って、この組織にヒアリングしてという具合に展開し、受け身ながらそれなりにフィールドワーク(現地・実地調査)が完成する。

さて、動き出すにあたって私はできる限り「現場に行く」をモットーにしている。オンライン全盛の昨今、現場に行かずともZOOMやチ-ムズで情報交換は十分事足りると思われるかもしれないが、私は現場での五感が(六感まで含める)大事であると考えている。

一時、暗黙知、形式知というワードが流行ったが、かくいう私は暗黙知こそ実は人間の行動の源ではないかと考えている。現場では立体感や空気や匂い、音、光、明るさ、感触、現場でないとわからない感性が情報として転がっている。それらが経験として積層し頭の中で意思決定を促進する。現場は言葉にできないものが満ち溢れているのだ。

情報過多の時代、言葉が先行し、肥大化している昨今、言葉で表現できない暗黙知が吹き飛んでしまって大事なことが見落とされているような気がするのだ。

結果と効率とより速くを求める社会と小奇麗に切り取った音と映像とそのキャプションの氾濫の中で私達は言葉では伝わらないものが歴然とあることを再認識しなければならないのではないだろうか。

 

於)新宿西口ドト-ル

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2022年9月30日 (金)

安倍元首相国葬の一般献花に参加してみて

 

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9月27日午後に安倍元首相国葬の一般献花に行ってきた。

当日、九段下の法務局に行く用事があり、その帰りに献花しようと考えて事務所を出たのだが、九段下の駅に着いて(午後2時半)びっくり、なんと九段坂公園の献花台に行くには1駅向こうの半蔵門の駅から並んでくださいと駅員が連呼している。これは大変なことになったと法務局は後にしてとにかく半蔵門駅に向かった。半蔵門駅に着くと「最後尾がここです」という指示があり、聞くとこれから四谷駅まで並んでさらに半蔵門駅まで戻るとの事。上智大学が見えて四谷駅の横断歩道を渡り、半蔵門駅を目指して長蛇の列が続く。

国立劇場の横道を通り千鳥ヶ淵を経由で警護の警察官の「後800mです」という声に励まされ手荷物検査所に向かう。鞄の中の検査とペットボトルを持っている人は一口飲むように指示があり、それが終わってようやく献花台へ行くことができた。(午後6時)献花台は思ったより小さかったが参列した人は献花して安倍元首相の写真に手を合わせ黙祷し一礼をして粛々と去っていく。感じたことは安倍元首相の不慮の死(暗殺)を悼む人がこれだけたくさんいるという事実である。残念なのは弔意を伝えたいというこれだけ多くの人達の前で、国葬反対の大声や太鼓を打ち鳴らし、厳かに静かに弔意を伝えたい気持ちを台無しにする少数の人達がいた事である。献花台までの行列の中、そのことが話題になっていた。若いサラリーマンや大学生の発言で「あんな輩に負けるわけにはいかない!」というフレーズが気になった。妙に私の心にフィットしたからである。

事務所に戻り菅前首相の友人代表の弔辞を聞いた。菅前総理の人柄も出ていて熱い本当の友情と悲しみと悔しさが切々と伝わってくる。涙が出てきた。

 補足:私の心にフィットした学生達の「あんな輩に負けるわけにはいかない!」というフレーズは安倍元首相が応援演説の時に使用した「こんな人達に負けるわけにはいかない」というフレーズをアレンジしたもので合点がいった次第である。

 

 

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